月別アーカイブ: 5月 2014
無印良「音」
店内でいつも鳴っている、特徴のある音楽が
気になり始めたのは2~3年前からでしょうか。
今日かかっていたのは、ちいさな女の子の歌が
入っている、なんとも可愛い民族音楽でした。
それで、ふと思い立って、レジでお金を払うときに
店員さんに訊いてみたんです。
「いつもお店でかかっているBGMって、何の曲なんでしょう?」
店員さんの説明を聞いてびっくり。
MUJI BGMとして、もうすでに何枚もCDが発売されているとのこと。
私が心惹かれたのは ケルト音楽の一種でした。
一枚買って帰って、部屋で流してみたら
たちまち異国の森をさまよっている気分に…。(*^_^*)
ハープやギター、たて笛の音色って とっても素敵ですよ。
みなさんもぜひ聴いてみてくださいね 。(^_-)-☆
音楽in絵画㉔
エドガー・ドガ(1834-1917)
≪青いドレスを着た踊り子≫
プーシキン美術館、モスクワ
(バレリーナの絵で有名なドガ。56歳のこの頃は視力が
落ちていたために、時間をかけずにさっと描けるパステルを
使っています。油彩にはない軽やかさが、かえってリズム感を
生んでいるような気がして、私は好きです)
ほんとうの自立とは
温熱器で腰をあたためてもらってる間、
いろんな雑誌を読んでリラックス。
ホッとすると共に、貴重な情報収集の時間です。(^^)
今日はこんな記事を見つけました。
勉強がよくできて有名大学に入っても、就職したあと
社会に順応できなくて、あえなく脱落してしまう若者が増えている、と。
<自立>できることが大切とは言うけれど、
日本では<経済的自立>に論点が集中しがちですね。
でも、それ以前に「自分の身の回りのことが自分でちゃんとできる」という自立。
「多様な人間と関わることができ、社会的に貢献できる」自立。
その二つが重要だ、とする意見でした。
東日本大震災のとき、「自分が突然死ぬようなことがあったら、
この子は一人で生きていけるのか?」と思ったら、急に不安になった。
そういう母親がいた、ということも書いてありました。
<いろんな人と関われる精神的な強さ、しなやかさを持ち、
自分のことがちゃんとできた上で、人のためにも何かできる(しようとする)人間になる>
シンプルだけど、今の子どもたちにとって、
とてつもなく大きな目標ではないでしょうか。
日々のレッスンを通じても、その目標に近づく手伝いがきっとできるはず。
あらためて感じた一日でした。
「ちっちゃな積み重ねが大事だ!」
「いい子」ほど愛さなくては
「こども時代をふり返ってみるとさ…」
ある友人が言いました。
「いわゆる不良とか、できの悪い子ほど
先生とか周りの大人は心配するんだよね」
「うん。そりゃそうだけど?」
当たり前でしょ、と私は思ったのです。
しかし彼女曰く、
「それはある面 正しいけど、ある面正しくない」
どういうことなのかよく聞いてみると、彼女の主張はこうでした。
成績が悪かったり、反抗したり、
問題を起こす子はよく心配してもらえる。
気にかけてもらえ、愛してもらえる。
だけど、まじめに がんばっている子は
あまり心配されないし、わりと放っておかれる。
この子は大丈夫ってみんなが思うから。
だけど、その裏には「いい子にして愛されたい」「ほめられたい」
って心もあるんだってことを、大人は見過ごしてしまっている。
いい子ほど、気にかけてあげなくちゃ。
いい子ほど、ちゃんと話を聞いてあげなくちゃ。
目をかけ、愛してあげなくちゃ。
彼女の主張に、わたしは軽い衝撃を受けました。
ほんとうにそのとおりだわ。
これからは、もっと心して対そう。
「いい子」には「いい子」の理由があるかもしれないものね。
リヒャルト・ワーグナー
生まれたワーグナー。
去年ちょうど生誕200年を迎え、記念展示会が
関西でも催されました。
それをきっかけに、ちょっと敬遠していた彼の音楽に
近づいてみようと思いたち、およそ一年が過ぎ…
今どう感じてるかと言いますと。
「ワーグナーは深い。
そして、手ごわい。
はまったら最後、一日中彼の音楽に支配される」です。
この人の経歴たるや、波乱万丈のひとこと。
なんてドラマチック。なんて自分勝手。なんて自由奔放。
<鬼才>はなんでも許されるのか?
突き抜けて走ってきたから<鬼才>になれたのか?
いやはや、驚きの人生です。
え?どんな人生かもっと具体的に書け?
はい、ごもっとも。(^^;)
でも、一回ではとても無理なので…
何かにつけ、これから徐々に紹介していこうと、今 心に決めました!
まずは、どこかでよく耳にするあの曲をどうぞ。
リヒャルト・ワーグナーです。
ありのままで♪
今、ピアノレッスンでも大人気。
発表会という大きな目標が終わり、
今度は七夕のミニミニコンサートが
みんなのターゲットになっているのですが、
当日に弾きたい曲としてせがまれてるのが
劇中歌「Let it go~ありのままで~」。
英語で歌うオリジナルバージョンももちろん素敵ですが、
ダントツ人気は、松たか子の日本語版。
雪の女王エルサになりきって、振り付けつきで
ありのぉ~ままのぉ~すがた~みせるのよぉ~♪
朝から晩まで歌ってるんです、ウチの子…というお母さま方からの声が。
アハ…ま、ええやんね。(^_-)-☆
あの松たか子バージョンは、確かにいいよ。
なんでもできそうな気になって、テンション上がる。
どんどん弾きたい曲は弾こう!
「先生、当日みんながあの曲弾いたらどうすんの?」とC子ちゃん。
そうだね。その問題があった。こりゃまいったな。
どうするか、これからみんなで考えよう。(^^;)
哀しみのモーツァルト~弦楽四重奏曲編②~
演奏して回ったモーツァルト。
三回目のイタリア旅行のときに、
6曲の弦楽四重奏曲を作っています。
(「作っています」とさらりと書きましたが、
彼は当時16歳でした…。(^^;) )
3曲目の、第二楽章が短調の作品なのです。
何を思ってこんなにどんどん曲が作れるのか。
天才だから。と言ってしまえば、それで終わりなのですがね。
それにしても16歳で…。
どういう感性をしてるのでしょう???
哀しみのモーツァルト~弦楽四重奏曲編①~
全モーツァルト作品の中から、
というシリーズ。
今回は、弦楽四重奏(カルテット)です。
若き日のモーツァルトが、敬愛してやまない
大先輩作曲家に捧げた「ハイドン・セット」。
当時の弦楽四重奏曲は、6曲ひと組で出版されることが多く、
このハイドン四重奏曲も、ワンセット6曲になっています。
今日の短調曲は、セット中二番目。
なんとなんと、モーツァルトの妻コンスタンチェが長男を
出産するときに、苦痛の叫び声をあげていたのを譜面に
書き込んだ(?!)というエピソードがあるんですよ。
ほんとかどうかは定かではありませんが、
それはこの第三楽章の中だと主張する研究もあります。(^^;)
どうぞ、みなさんの耳で聴いて確かめてみてくださいね。(^O^)/ ♪
(私にはよくわかりませんでした…)
ハイドン四重奏曲 第2番 ニ短調 K.421(417b) 第三楽章
音楽in絵画㉓
アメデオ・モディリアーニ(1884-1920)
≪チェロ弾き≫
個人蔵
(正面から見た肖像画で有名なモディリアーニ。
面長の顔と、黒目が無かったりするのが特徴です。
でも、この絵はめずらしく横向き。チェロの響きに
耳を傾け、自分が奏でる音楽に集中する友人の姿を
よくとらえていますよね。色使いがセザンヌに似てる)
いてくれたらいい
ときどき誰かにこう言います。
何もしてあげられない自分がふがいなくて、
そして、相手にそれを許してもらいたくて
つい出てしまう言葉です。
だけど…
今度は自分がそう言われてしまいました。
で、どんなふうに思ったかというと。
「とりたてて何もしなくていい」
…でした。
何かしてもらいたいと思ってるわけじゃない。
思ってたら、ちゃんとそう言うから。
いつも通りにいてくれたらいい。
それだけで、十分安心できる。
そう思いました。