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うれしいひなまつり♪

本日、恒例のひなまつり会を行ないました。DSCF1029

 

今年は、3歳から7歳までの

生徒さんたちが対象。

3つのグループに分かれて、

各一時間半ずつ、一緒にひなまつりの

お祝いのひとときを過ごしました。

 

みんなで かわりばんこに演奏する

ミニミニコンサートDSCF1028のあと、

「うれしいひなまつり」を合唱。

紙芝居を見たあとは、ゲームの時間。

 

最初は、毎年大好評の

キャベツむきむきゲームです。

新聞紙で作ったキャベツの皮を順番に一枚ずつむいていき、

「芯」に入っているお宝をゲットできた人が、本日のラッキー・パーソン!というワケ。

「この前も当たったし、今日も当たった~!」と、喜ぶ子もいれば、

「ずっと当たるのが夢だったけど、今日ようやく夢がかなったよ~」という子もいて。

 

 

アナと雪の女王の絵合わせや、百人一首の坊主めくりも楽しみ…DSCF1025

最後は、ひな人形のぬり絵。

みんな真剣そのもの。

どの色を使おうか一生懸命考えて

ていねいに塗っていきます。

去年までの塗り方と全然ちがうやん…

て思うほど、成長してた人もいましたよ。

 

ふだんは個人レッスンゆえに、

めったに顔を合わせないお友だちともひさしぶりに逢えて、

大いに盛り上がったひなまつり会でした。(^^♪

 

 

 
 

40番シンフォニー

僕の乱脈な放浪時代の或る冬の夜、5917950698_9834df1f5f_m[1]

大阪の道頓堀をうろついていた時、突然、

このト短調シンフォニイの有名なテエマが

頭の中で鳴ったのである…

それは、自分で想像してみたとはどうしても思えなかった。

街の雑沓の中を歩く、静まり返った僕の頭の中で、

誰かがはっきりと演奏した様に鳴った。

僕は、脳味噌に手術を受けた様に驚き、感動で慄えた。

百貨店に駆け込み、レコオドを聞いたが、もはや感動は還って来なかった。

…ほんとうに悲しい音楽とは、こういうものであろうと僕は思った。

その悲しさは、透明な冷い水の様に、僕の乾いた喉をうるおし、

僕を鼓舞する、そんな事を思った。

 

この文章は、有名な小林秀雄の評論、「モオツァルト」の中の一節です。

これが書かれたのは、昭和21年の夏ごろのこと。

 

こんなことって、あるかな…

少なくとも、小林秀雄にはあったんやろう。

道頓堀近くの百貨店って、髙島屋やろか。

(いろんなことを考えてしまいます)

 

こんな経験をした、小林秀雄にちょっとばかり嫉妬したりして…

 

今日は、彼の頭の中で突然鳴ったという、40番シンフォニーの第四楽章!

 

 

交響曲 第40番 ト短調 第四楽章(アレグロ アッサイ)

 

 
 

39番シンフォニー

生きていることと、死んでいることは、

もしかしたら23-19-20-90_250x250[1]同じことかも知れへん。

そんな大きな不思議なものをモーツァルトの

優しい音楽が表現しているような気がしましたの。

 

 

これは、宮本輝氏の「錦秋」という小説の中の

主人公のせりふです。

 

この小説の中には、<モーツァルト>という名前の喫茶店が出てきます。

店の主人は大のモーツァルトファンで、主人公の女性にいろいろと

モーツァルトについて語るのですが、39番シンフォニーのことを

「16分音符の奇跡」だと表現します。

 

この小説がきっかけで、39番をしっかり聴きなおしたいと思った私は、

文庫本を片手に、何度も何度もくりかえしCDを聴きました。

モーツァルトのシンフォニーといえば「40番」一辺倒だったのですが、

39には39の魅力、素敵さがいっぱいつまっていることをはじめて知ったのです。

 

特に好きなのは、第二楽章。

冒頭のせりふ、「生きていることと死んでいることは同じことかも知れへん」

そう主人公に言わせた作家の想いが伝わってくるような

静けさと哀感に満ちています。

 

交響曲 第39番 変ホ長調 第二楽章(アンダンテ コンモート)

 

 

 

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