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チック・コリア&小曽根真②

さて、その二人のデュエット風景です。

 

これぞまさしく<音楽で対話>ってことですよね。

こんなにリラックスして、延々とおしゃべりできるなんて。

本人たちは「楽しくてたまらん!」って感じです。

 

もちろん、見ている私たちもどんどん引き込まれて

とっても幸せな気分に…。

 

どこまでも自由で天国的なチック&マコトなのでした。

 

 

 

 
 

チック・コリア&小曽根真①

5月に、この二人のデュオ・コンサートの全国ツアーがありました。

 

関西の公演には行きたかったのですが、発表会のための

合同練習を休むわけにいかず、やむなく断念!

 

ですが、のちにテレビやネットでライヴ番組や

インタビューなどを見ることができるのは、本当にありがたい時代です。

 

チック75歳。

対する小曽根真は55歳。

年齢は離れていますが、「ソウルメイト」と言うくらいの仲よしみたい。

ステージでの息のピッタリさかげんは、このへんのところに秘密があるよう。

 

クラシックしか弾かない。ジャズしかやらない・・・

などという、ジャンルにしばられていない。(コレ、すごく難しいんですけどね)

誰が作った曲かなんて、こだわらない。(オリジナルでもカバーでも何でもござれ)

 

二人が放つメッセージは、自由そのもの。

音楽的にこんな風になれたら、ほんとうに素敵です!(^^♪

 

 

 

 
 

ビートルズ来日50年

ビートルズが来日したのが、1966年の今日、6月29日。thCA29CPIB

テレビの特集番組で、当時の様子を見ました。

 

武道館のコンサートに行った、ある16歳の女子高生の話。

 

4人が現れたときに、持参した空きビンのふたを開けて

その場の空気を閉じ込めておいたのだと言います。

それから50年、まだビンのふたは固く閉じられたまま。

そして、16歳の少女は66歳になったということ…。

 

数々のエピソードは、遠い昔ばなしには違いないのですが、

ついこのあいだのこと、と言ってもおかしくありません。

だって、まだ50年しか経っていないのですから。

 

それにしても、1966年の来日からわずか3年で

あのアップルのビルの屋上での最後の演奏になって

しまうのですから、本当に驚きです。

 

彼らが活躍した年月は本当に短い。

たった数年間で、暴風のように全世界を駆け抜けたビートルズ。

その衝撃は衰えるどころか、ますます語り草となり、

これからも若い世代に受け継がれていくのでしょうね。

 

わたし自身もリアルタイムで生きた年代ではないけれど、

リアルタイムに生きた人々に絶対に負けません!

たとえ66歳になったとしても、

「I LOVE BEATLES!!!」 と叫んでます、きっと。(^^♪

 

 

 
 

豪雨の中の発表会

昨日、教室の発表会<ウキウキコンサート>をダウンロード

無事に終了することができました。

 

朝から小雨…と思ったら、時間の流れとともに

どんどん降りは激しくなったようで、

見に来てくださった方々はさぞかし

大変だったと思います。

 

そんな激しい雨ではありましたが、負けじと熱い情熱で応戦した、

3歳から大人までの、一人一人の出演者のみなさんたちに

拍手を贈りたい気持ちで今はいっぱい!

 

ピアノやエレクトーンのソロ演奏はもとより、二人でするデュエット演奏、

家族そろってのアンサンブル、生徒さんどうしで、いっせいに6人で演奏する

ピアノ連弾もありましたし、9人で交代で演奏するリレー連弾もありました。

 

そして、いつもの全員でのフィナーレも大いに盛り上がり、いろいろな味わいがあって

とってもバラエティ豊かなコンサートになったような気がします。

 

わたし自身、一度はお客さんになって、最初から最後までシートに座って見ていたい

衝動にかられますが、こればっかりは裏方の宿命ですね。

とうてい果たせぬ夢のようです。

昨日も、朝から夕方までバタバタと、じっとする暇もなく走り回っておりました。

 

毎年、多少の舞台上のミスやハプニングはあるのですが、

大きな事故もなく、ひとりも欠けることなく参加できたこと。

これが一番の喜びであることに変わりはありません。

 

今度、生徒のみなさんに逢えるのは7月になってから。

発表会の感想文を読ませてもらうのが、今からとても楽しみです。

 

え?今?

はい。白状しますが、ヘロヘロのボロボロ。

何もかも出し尽くしたので、乾いた海綿にお水を注いで

ひたすらインプットに努めるとします。(^^;)

 

皆さまお疲れさまでした!

そして、本当に本当にありがとうございました!

 

 

 
 

盆踊りは日本人のリズム

来月のウキウキコンサートに向けて、BonDance_shibuya_20150817_001

教室はただいま猛練習中。

 

今回は、グループ合奏のひとつとして

夏祭りメドレーをすることになり、

3歳から小学2年生までが 「北海盆唄」に

取り組んでいます。

 

「北海盆唄」は、♪ ハァ~ァ、ほっかいめいぶつ! で始まる、有名な盆踊りの曲。

22歳のNちゃん曰く、「お母さんが、あのドリフの歌?って言ってましたけど」。

そうそう!「8時だよ、全員集合」のフィナーレのあの曲です。

 

Nちゃんは不思議そうな顔で、「ねぇ、先生。なんでこの曲をやろうと思ったんですか?」

 

そうねえ。たしかに、普通のピアノ教室では まず演奏しない曲やよねぇ。(^^;)

 

でもね、盆踊りっていうのは、日本人のリズム感のルーツみたいなところがあるでしょ?

子どもたちのからだの中には、盆踊りに反応する「血」がきっとあるもの。

われを忘れて、打楽器を叩いて踊りまくってくれるのを期待して選んだのよ。

 

本当にそうなんです。

練習中の子どもたちのノリの良さったら…

「ハァ、どうした、どうした!」「それからどうした!」

「エンヤーコーラヤ!ドッコイジャンジャンコーラヤ!」って、うるさいのなんの。

 

いやぁ、予想通り、ものすごく盛り上がってくれてうれしいです。

 

 

 
 

合同レッスン開始!

今年の<ウキウキコンサート>(発表会)は、

6月19日(日)。12-13-09-928_250x250[1]

いよいよ来月に迫って来ました!

 

おりしもゴールデンウィークの真っ只中、

合同レッスンがスタートしたところです。

子どもの日の今日も、教室にはたくさんの

生徒さんたちが集まってきました。

 

今日の主なプログラムは、コンサートのフィナーレに歌う

「上を向いて歩こう」のダンス練習です。

 

中学生のダンスと、小学生以下の人たちのダンスは、

振り付けが違います。

振り付けを担当するのは、高校生のMさん。

ここ数年、毎年ダンスコーチを買って出てくれているのですが、

この4月に3年生になったので、大学受験をひかえて大忙し。

時間がない中での特訓です。

 

みんなダンスが大好き。

からだを動かして音楽にのるって、実に楽しい。

どんどん気持ちが解放されてきて、表情がイキイキしてくる。

こればかりは、理屈抜きですね。(^^♪

 

観客のみなさんにも歌っていただくつもりの「上を向いて歩こう」。

ステージも客席も、気持ちをひとつに通い合わせることができますように。

 

明日からもまた練習は続きます!

 

 

 
 

41番シンフォニー

もう12年前になりますが、165515352_ecfe598ef0_m[1]

大阪城公園近くの いずみホールにて、

印象深いコンサートがありました。

 

大植英次と大阪フィルハーモニー交響楽団の

ラブラブコンビによる、オール・モーツァルト。

 

プログラムの最後に演奏されたのが、41番シンフォニー。

 

41番は明るくて壮大。

そういうイメージがあるので、その日も気楽に演奏を楽しもうと思っていたのでした。

 

ところが、まさか、まさか。

第四楽章のラストの盛り上がりのところで、はからずも号泣。

 

なんだ。何が起こったんだ?なんでワタシはこんなに泣いているんだ?

だって、どうしようもないんだもん。

となりの席の人にバレる。恥ずかしい!誰かとめて。ワタシのナミダを。

 

心臓の鼓動は激しく、頭の中は真っ白。

ただ感動だけが、あとからあとから怒涛のように押し寄せてくるのです。

涙の霊でも憑りついたんか?っていうくらいにぐちゃぐちゃに泣きました。

 

後にも先にも、こんな経験はこれ一度きり。

一生忘れられないコンサートになりました。

 

みなさんにも聴いていただきたいと思い、大植&大フィルで探したのですが

見つからず。演奏者は違っても名曲は同じということで、どうぞお聴きください!

 

交響曲 第41番 ハ長調 第四楽章 (モルト・アレグロ

 

 

 
 

うれしいひなまつり♪

本日、恒例のひなまつり会を行ないました。DSCF1029

 

今年は、3歳から7歳までの

生徒さんたちが対象。

3つのグループに分かれて、

各一時間半ずつ、一緒にひなまつりの

お祝いのひとときを過ごしました。

 

みんなで かわりばんこに演奏する

ミニミニコンサートDSCF1028のあと、

「うれしいひなまつり」を合唱。

紙芝居を見たあとは、ゲームの時間。

 

最初は、毎年大好評の

キャベツむきむきゲームです。

新聞紙で作ったキャベツの皮を順番に一枚ずつむいていき、

「芯」に入っているお宝をゲットできた人が、本日のラッキー・パーソン!というワケ。

「この前も当たったし、今日も当たった~!」と、喜ぶ子もいれば、

「ずっと当たるのが夢だったけど、今日ようやく夢がかなったよ~」という子もいて。

 

 

アナと雪の女王の絵合わせや、百人一首の坊主めくりも楽しみ…DSCF1025

最後は、ひな人形のぬり絵。

みんな真剣そのもの。

どの色を使おうか一生懸命考えて

ていねいに塗っていきます。

去年までの塗り方と全然ちがうやん…

て思うほど、成長してた人もいましたよ。

 

ふだんは個人レッスンゆえに、

めったに顔を合わせないお友だちともひさしぶりに逢えて、

大いに盛り上がったひなまつり会でした。(^^♪

 

 

 
 

40番シンフォニー

僕の乱脈な放浪時代の或る冬の夜、5917950698_9834df1f5f_m[1]

大阪の道頓堀をうろついていた時、突然、

このト短調シンフォニイの有名なテエマが

頭の中で鳴ったのである…

それは、自分で想像してみたとはどうしても思えなかった。

街の雑沓の中を歩く、静まり返った僕の頭の中で、

誰かがはっきりと演奏した様に鳴った。

僕は、脳味噌に手術を受けた様に驚き、感動で慄えた。

百貨店に駆け込み、レコオドを聞いたが、もはや感動は還って来なかった。

…ほんとうに悲しい音楽とは、こういうものであろうと僕は思った。

その悲しさは、透明な冷い水の様に、僕の乾いた喉をうるおし、

僕を鼓舞する、そんな事を思った。

 

この文章は、有名な小林秀雄の評論、「モオツァルト」の中の一節です。

これが書かれたのは、昭和21年の夏ごろのこと。

 

こんなことって、あるかな…

少なくとも、小林秀雄にはあったんやろう。

道頓堀近くの百貨店って、髙島屋やろか。

(いろんなことを考えてしまいます)

 

こんな経験をした、小林秀雄にちょっとばかり嫉妬したりして…

 

今日は、彼の頭の中で突然鳴ったという、40番シンフォニーの第四楽章!

 

 

交響曲 第40番 ト短調 第四楽章(アレグロ アッサイ)

 

 
 

39番シンフォニー

生きていることと、死んでいることは、

もしかしたら23-19-20-90_250x250[1]同じことかも知れへん。

そんな大きな不思議なものをモーツァルトの

優しい音楽が表現しているような気がしましたの。

 

 

これは、宮本輝氏の「錦秋」という小説の中の

主人公のせりふです。

 

この小説の中には、<モーツァルト>という名前の喫茶店が出てきます。

店の主人は大のモーツァルトファンで、主人公の女性にいろいろと

モーツァルトについて語るのですが、39番シンフォニーのことを

「16分音符の奇跡」だと表現します。

 

この小説がきっかけで、39番をしっかり聴きなおしたいと思った私は、

文庫本を片手に、何度も何度もくりかえしCDを聴きました。

モーツァルトのシンフォニーといえば「40番」一辺倒だったのですが、

39には39の魅力、素敵さがいっぱいつまっていることをはじめて知ったのです。

 

特に好きなのは、第二楽章。

冒頭のせりふ、「生きていることと死んでいることは同じことかも知れへん」

そう主人公に言わせた作家の想いが伝わってくるような

静けさと哀感に満ちています。

 

交響曲 第39番 変ホ長調 第二楽章(アンダンテ コンモート)

 

 

 

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