まつもと音楽教室 > 2016年
年別アーカイブ: 2016
チック・コリア&小曽根真②
さて、その二人のデュエット風景です。
これぞまさしく<音楽で対話>ってことですよね。
こんなにリラックスして、延々とおしゃべりできるなんて。
本人たちは「楽しくてたまらん!」って感じです。
もちろん、見ている私たちもどんどん引き込まれて
とっても幸せな気分に…。
どこまでも自由で天国的なチック&マコトなのでした。
チック・コリア&小曽根真①
5月に、この二人のデュオ・コンサートの全国ツアーがありました。
関西の公演には行きたかったのですが、発表会のための
合同練習を休むわけにいかず、やむなく断念!
ですが、のちにテレビやネットでライヴ番組や
インタビューなどを見ることができるのは、本当にありがたい時代です。
チック75歳。
対する小曽根真は55歳。
年齢は離れていますが、「ソウルメイト」と言うくらいの仲よしみたい。
ステージでの息のピッタリさかげんは、このへんのところに秘密があるよう。
クラシックしか弾かない。ジャズしかやらない・・・
などという、ジャンルにしばられていない。(コレ、すごく難しいんですけどね)
誰が作った曲かなんて、こだわらない。(オリジナルでもカバーでも何でもござれ)
二人が放つメッセージは、自由そのもの。
音楽的にこんな風になれたら、ほんとうに素敵です!(^^♪
ビートルズ来日50年
テレビの特集番組で、当時の様子を見ました。
武道館のコンサートに行った、ある16歳の女子高生の話。
4人が現れたときに、持参した空きビンのふたを開けて
その場の空気を閉じ込めておいたのだと言います。
それから50年、まだビンのふたは固く閉じられたまま。
そして、16歳の少女は66歳になったということ…。
数々のエピソードは、遠い昔ばなしには違いないのですが、
ついこのあいだのこと、と言ってもおかしくありません。
だって、まだ50年しか経っていないのですから。
それにしても、1966年の来日からわずか3年で
あのアップルのビルの屋上での最後の演奏になって
しまうのですから、本当に驚きです。
彼らが活躍した年月は本当に短い。
たった数年間で、暴風のように全世界を駆け抜けたビートルズ。
その衝撃は衰えるどころか、ますます語り草となり、
これからも若い世代に受け継がれていくのでしょうね。
わたし自身もリアルタイムで生きた年代ではないけれど、
リアルタイムに生きた人々に絶対に負けません!
たとえ66歳になったとしても、
「I LOVE BEATLES!!!」 と叫んでます、きっと。(^^♪
豪雨の中の発表会
無事に終了することができました。
朝から小雨…と思ったら、時間の流れとともに
どんどん降りは激しくなったようで、
見に来てくださった方々はさぞかし
大変だったと思います。
そんな激しい雨ではありましたが、負けじと熱い情熱で応戦した、
3歳から大人までの、一人一人の出演者のみなさんたちに
拍手を贈りたい気持ちで今はいっぱい!
ピアノやエレクトーンのソロ演奏はもとより、二人でするデュエット演奏、
家族そろってのアンサンブル、生徒さんどうしで、いっせいに6人で演奏する
ピアノ連弾もありましたし、9人で交代で演奏するリレー連弾もありました。
そして、いつもの全員でのフィナーレも大いに盛り上がり、いろいろな味わいがあって
とってもバラエティ豊かなコンサートになったような気がします。
わたし自身、一度はお客さんになって、最初から最後までシートに座って見ていたい
衝動にかられますが、こればっかりは裏方の宿命ですね。
とうてい果たせぬ夢のようです。
昨日も、朝から夕方までバタバタと、じっとする暇もなく走り回っておりました。
毎年、多少の舞台上のミスやハプニングはあるのですが、
大きな事故もなく、ひとりも欠けることなく参加できたこと。
これが一番の喜びであることに変わりはありません。
今度、生徒のみなさんに逢えるのは7月になってから。
発表会の感想文を読ませてもらうのが、今からとても楽しみです。
え?今?
はい。白状しますが、ヘロヘロのボロボロ。
何もかも出し尽くしたので、乾いた海綿にお水を注いで
ひたすらインプットに努めるとします。(^^;)
皆さまお疲れさまでした!
そして、本当に本当にありがとうございました!
盆踊りは日本人のリズム
教室はただいま猛練習中。
今回は、グループ合奏のひとつとして
夏祭りメドレーをすることになり、
3歳から小学2年生までが 「北海盆唄」に
取り組んでいます。
「北海盆唄」は、♪ ハァ~ァ、ほっかいめいぶつ! で始まる、有名な盆踊りの曲。
22歳のNちゃん曰く、「お母さんが、あのドリフの歌?って言ってましたけど」。
そうそう!「8時だよ、全員集合」のフィナーレのあの曲です。
Nちゃんは不思議そうな顔で、「ねぇ、先生。なんでこの曲をやろうと思ったんですか?」
そうねえ。たしかに、普通のピアノ教室では まず演奏しない曲やよねぇ。(^^;)
でもね、盆踊りっていうのは、日本人のリズム感のルーツみたいなところがあるでしょ?
子どもたちのからだの中には、盆踊りに反応する「血」がきっとあるもの。
われを忘れて、打楽器を叩いて踊りまくってくれるのを期待して選んだのよ。
本当にそうなんです。
練習中の子どもたちのノリの良さったら…
「ハァ、どうした、どうした!」「それからどうした!」
「エンヤーコーラヤ!ドッコイジャンジャンコーラヤ!」って、うるさいのなんの。
いやぁ、予想通り、ものすごく盛り上がってくれてうれしいです。
合同レッスン開始!
今年の<ウキウキコンサート>(発表会)は、
いよいよ来月に迫って来ました!
おりしもゴールデンウィークの真っ只中、
合同レッスンがスタートしたところです。
子どもの日の今日も、教室にはたくさんの
生徒さんたちが集まってきました。
今日の主なプログラムは、コンサートのフィナーレに歌う
「上を向いて歩こう」のダンス練習です。
中学生のダンスと、小学生以下の人たちのダンスは、
振り付けが違います。
振り付けを担当するのは、高校生のMさん。
ここ数年、毎年ダンスコーチを買って出てくれているのですが、
この4月に3年生になったので、大学受験をひかえて大忙し。
時間がない中での特訓です。
みんなダンスが大好き。
からだを動かして音楽にのるって、実に楽しい。
どんどん気持ちが解放されてきて、表情がイキイキしてくる。
こればかりは、理屈抜きですね。(^^♪
観客のみなさんにも歌っていただくつもりの「上を向いて歩こう」。
ステージも客席も、気持ちをひとつに通い合わせることができますように。
明日からもまた練習は続きます!
41番シンフォニー
大阪城公園近くの いずみホールにて、
印象深いコンサートがありました。
大植英次と大阪フィルハーモニー交響楽団の
ラブラブコンビによる、オール・モーツァルト。
プログラムの最後に演奏されたのが、41番シンフォニー。
41番は明るくて壮大。
そういうイメージがあるので、その日も気楽に演奏を楽しもうと思っていたのでした。
ところが、まさか、まさか。
第四楽章のラストの盛り上がりのところで、はからずも号泣。
なんだ。何が起こったんだ?なんでワタシはこんなに泣いているんだ?
だって、どうしようもないんだもん。
となりの席の人にバレる。恥ずかしい!誰かとめて。ワタシのナミダを。
心臓の鼓動は激しく、頭の中は真っ白。
ただ感動だけが、あとからあとから怒涛のように押し寄せてくるのです。
涙の霊でも憑りついたんか?っていうくらいにぐちゃぐちゃに泣きました。
後にも先にも、こんな経験はこれ一度きり。
一生忘れられないコンサートになりました。
みなさんにも聴いていただきたいと思い、大植&大フィルで探したのですが
見つからず。演奏者は違っても名曲は同じということで、どうぞお聴きください!
うれしいひなまつり♪
今年は、3歳から7歳までの
生徒さんたちが対象。
3つのグループに分かれて、
各一時間半ずつ、一緒にひなまつりの
お祝いのひとときを過ごしました。
みんなで かわりばんこに演奏する
「うれしいひなまつり」を合唱。
紙芝居を見たあとは、ゲームの時間。
最初は、毎年大好評の
キャベツむきむきゲームです。
新聞紙で作ったキャベツの皮を順番に一枚ずつむいていき、
「芯」に入っているお宝をゲットできた人が、本日のラッキー・パーソン!というワケ。
「この前も当たったし、今日も当たった~!」と、喜ぶ子もいれば、
「ずっと当たるのが夢だったけど、今日ようやく夢がかなったよ~」という子もいて。
最後は、ひな人形のぬり絵。
みんな真剣そのもの。
どの色を使おうか一生懸命考えて
ていねいに塗っていきます。
去年までの塗り方と全然ちがうやん…
て思うほど、成長してた人もいましたよ。
ふだんは個人レッスンゆえに、
めったに顔を合わせないお友だちともひさしぶりに逢えて、
大いに盛り上がったひなまつり会でした。(^^♪
40番シンフォニー
大阪の道頓堀をうろついていた時、突然、
このト短調シンフォニイの有名なテエマが
頭の中で鳴ったのである…
それは、自分で想像してみたとはどうしても思えなかった。
街の雑沓の中を歩く、静まり返った僕の頭の中で、
誰かがはっきりと演奏した様に鳴った。
僕は、脳味噌に手術を受けた様に驚き、感動で慄えた。
百貨店に駆け込み、レコオドを聞いたが、もはや感動は還って来なかった。
…ほんとうに悲しい音楽とは、こういうものであろうと僕は思った。
その悲しさは、透明な冷い水の様に、僕の乾いた喉をうるおし、
僕を鼓舞する、そんな事を思った。
この文章は、有名な小林秀雄の評論、「モオツァルト」の中の一節です。
これが書かれたのは、昭和21年の夏ごろのこと。
こんなことって、あるかな…
少なくとも、小林秀雄にはあったんやろう。
道頓堀近くの百貨店って、髙島屋やろか。
(いろんなことを考えてしまいます)
こんな経験をした、小林秀雄にちょっとばかり嫉妬したりして…
今日は、彼の頭の中で突然鳴ったという、40番シンフォニーの第四楽章!
39番シンフォニー
生きていることと、死んでいることは、
そんな大きな不思議なものをモーツァルトの
優しい音楽が表現しているような気がしましたの。
これは、宮本輝氏の「錦秋」という小説の中の
主人公のせりふです。
この小説の中には、<モーツァルト>という名前の喫茶店が出てきます。
店の主人は大のモーツァルトファンで、主人公の女性にいろいろと
モーツァルトについて語るのですが、39番シンフォニーのことを
「16分音符の奇跡」だと表現します。
この小説がきっかけで、39番をしっかり聴きなおしたいと思った私は、
文庫本を片手に、何度も何度もくりかえしCDを聴きました。
モーツァルトのシンフォニーといえば「40番」一辺倒だったのですが、
39には39の魅力、素敵さがいっぱいつまっていることをはじめて知ったのです。
特に好きなのは、第二楽章。
冒頭のせりふ、「生きていることと死んでいることは同じことかも知れへん」
そう主人公に言わせた作家の想いが伝わってくるような
静けさと哀感に満ちています。
交響曲 第39番 変ホ長調 第二楽章(アンダンテ コンモート)