ピアノの旅
アップライトピアノ
そうそう、三面鏡ですよ!(≧▽≦)
でもね、これは正真正銘のピアノなのです。
現代のアップライトピアノの先祖とでも言いましょうか。
キリンピアノとかピラミッドピアノと呼ばれて、
19世紀の貴婦人のサロンや家庭用にたくさん生産されました。
少しでも部屋を大きく使いたいと思う気持ちは、いつの世も
変わりないようです。場所をとらないコンパクトなピアノは大人気!
当時は、ろうそくの明かりをともすための燭台がついているものも
ありました。
ピアノの両サイドにろうそくの光がゆらめく中、
ロマンチックにノクターン・・・
いいですねぇ!(#^^#)
フォルテピアノⅡ
モーツァルトと同じで、小さくて軽いものでした。
そのピアノで、ピアノ・ソナタの31番までを
作曲したと言われています。
傑作として名高く、コンサートでもよく演奏される
<悲愴><月光><テンペスト>といった作品があります。
1803年に、ベートーヴェンは 初めてペダルのついた
68鍵のグランドピアノを持ったようです。
その後、73鍵、78鍵としだいに鍵盤の数が増えて音域が広がり、
作りが堅牢になって音量が増し、タッチも重いものになっていったとのこと。
ベートーヴェンは、まさにピアノの変革期の真っ只中に生きた作曲家でした。
フォルテ≪強く激しい音≫も、ピアノ≪弱く繊細な音≫も、
どちらも自由自在に鳴らせるフォルテピアノ(まんまの名前!)に
出逢って、ますます作曲意欲が かきたてられたんでしょうね。
楽器メーカーさんにも感謝しなくっちゃ!(#^^#)
フォルテピアノ(ハンマー・フリューゲル)
現在のグランドピアノの形に似ていますね。
が、決定的に違うのは鍵盤の数。
このピアノには、61鍵しかありません。
今のピアノは88鍵だから、
ずいぶんとコンパクトな感じです。
それに、鍵盤の白と黒がさかさまになってる。
≪白い部分は高価だったから≫≪当時の流行だったから≫≪この方が目にやさしいから≫
と、いろんな説があるようです。
肝心の音色は・・・
小さくて、繊細で、軽やか!(≧▽≦)
今でも 当時のピアノを使って演奏されるコンサートが時々あります。
機会があったら ぜひ足を運んでみてくださいね。
モーツァルトのピアノ曲も いつもと違って聞こえますよ!(^^♪
チェンバロ
だから、打弦式のピアノとは まったく
違った音色。
「鍵盤のついたギターやハープ」と言った方が
ぴったりくるんですね。
かろやかで、ちょっとビンビンした音。
バッハのメヌエットなどは、キーボードや電子ピアノに入っている
「チェンバロ」(または「ハープシコード」)のボタンを押して弾くと、
一気にバロック時代にタイムスリップ! (^^) ♪
ヴァージナル
ここに描かれているのは、当時よく演奏されていた
ヴァージナルという家庭用の鍵盤楽器です。
長い箱のふたには素敵な絵が描かれてますね。
譜面立てもちゃんとついてます。
この女の人は、どんな曲を弾いていたんでしょう?
耳を澄ますとそっと聞こえてきそうな気がします…