レッスン内容について
発表会ソロ曲の選び方は?①
教室では、年に一度ホールを借りて 発表会をしています。
生徒のみなさんに、ウキウキと参加して
もらいたいと思ってつけた名前です。
さて、このコンサート。
一大仕事はなにか。
それは、一にも二にも、「ソロの曲選び」と言っても過言ではありません。
その昔、私がまだ小さかった頃のこと。
当時習っていたピアノ教室の先生は、
発表会が近づくと、いつも一枚のピアノピース(楽譜)を
はい、どうぞ と手渡してくださいました。
当時の私は、相当なおてんば娘。
やんちゃなイメージに合うようにと、先生が一生懸命考えてくださったのか、
曲調は、いつも「元気で明るい感じの曲」でした。
その結果、毎年発表会のたびに、行進曲とか軍隊調の曲とか、
お馬さんがパッカパッカ走ってるようなギャロップばかり
弾いていた記憶が…。
「一度は、女の子らしいロマンチックな曲も弾いてみたいなぁ」
そのときに抱いた気持ちは、今でもアリアリと思い出せます。(^^;)
生徒のみなさんには、そんな思いはしてもらいたくない。
そこで、曲選びに際して、モットーにしていることがひとつ。
この続きは、次回にお話し致します!
左手の練習は2倍
左手はいつも補佐役。( 左利きの人をのぞいて)
だから、ピアノを弾くときも左手はなかなか思うように
動いてくれないんです。
メロディーラインを弾くことの多い右手に対して、
左手は伴奏担当になりがちなんですが、バッハ等
バロック時代の曲などを演奏するときは、 左手も
右手と同じように動いてくれないと困る…。
これを、日頃の練習でどのように克服していくべきか?
たとえば…
必ず教室でしていること。
それは、左手2倍弾きです。(^^)v
基礎トレーニングにあたる、ハノン教則本。
左手→右手→左手、と弾いて1セット。
それを数回繰り返す。
練習曲でも同じ!
続けていったら、相当 基礎体力(指力?)つきますよね。
それが ねらいです。 (^^♪
指づかいは大切②
主なクラシックのピアノ曲の楽譜には、
音符のそばに、ちゃんと<指番号>が記されています。
どの指を使ってその音を弾いたらいいか
親切におしえてくれているわけですから、
素直にその通りに弾いてみればいいのですが、
あにはからんや、自分勝手に好きな指を使って
弾いてしまったりすることも よくあるのです。
特に習いたての子どもたちに多い現象ですが、
「うわっ。なんでわざわざそんな弾きにくい
めちゃくちゃな指づかいで弾くのん?!」と、
思わずツッコミを入れたくなるようなことが頻発…。(^^;)
指づかいは、次の音やフレージング全体にうまくつながるように
合理的に考えられています。
重ねて、指に負担がかかりにくいようにもなっているので、
なるべくその通りに弾いてみるのが おススメ。
手が小さかったり、指の調子が悪かったりするときは、
ケースバイケースで考えるので安心してください。
なので、まずは<指番号>にチャレンジしてみましょう!(^_-)-☆
指づかいは大切①
触れるとき、どんなふうに導入していくか
五本の指を動かす段階に入る前に、
<指番号>をすべて おしえてしまいます。
親指から小指に向かって順番に、1・2・3・4・5番。
「ゆびのかぞく」(1のゆび、とうさん。2のゆび、かあさん。
3のゆび、にいさん。4のゆび、ねえさん。5のゆび、赤ちゃん)
という歌をうたいながら一本ずつ指を立てたり、
その指だけをピコピコ動かしたりしながら、
1から5までの数字を見たら、瞬間的に指が動くように
導入していきます。
さて、この<指づかい>について。
続きはまた明日といたしましょう!(^_-)-☆
大人のピアノレッスン⑧
先回のこのコーナーで、指先を動かすことが
いかに脳の活性化によいか、お伝えしました。
さらにその上に…
どんどん学習活動を広げて、自分の世界を
充実させていけるのが、大人のピアノレッスンの
よいところです。
ひとつの曲に出会ったら、さっそくその作曲家の
CDを購入し、ほかの曲もじっくり聴いてみる方。
教室に置いてある音楽家の伝記を片っぱしから熟読して、
年号まで頭に入れてしまった方。
苦手なジャンルの音楽も、発表会でほかの人が弾いているのを
見て、自分もあえて演奏してみようと努力する方。
みなさん積極的で、頭が下がると同時に、
こちらも ものすごく刺激を受けます。
いくつになっても絶えず学び、成長しようという気持ち。
知的好奇心を持ち続け、今までとは違う自分を
開拓していこうとする気持ち。
本当にすばらしい、のひとこと。(^^♪
大人のピアノレッスン、イェイ!です。\(^o^)/
大人のピアノレッスン⑦
うちに、「自分も弾きたくなってしまいました」
と、レッスンをスタートされるお母さんが
いらっしゃいます。(^^)
昔、すでにピアノを習った経験があるので、
少し弾いてみるだけで、すぐに勘を取り戻されます。
が、ご本人はしきりに「いやあ、全然ダメですぅ。指が動かなくて…」と謙遜。
でも、そのあとに「ボケ防止にいいですよね?これ」
そうなんです!
指先を動かすって、本当に脳にいいらしいですよ。(^O^)
脳には、<前頭葉>という、ものごとの認知・判断・記憶に
とても重要な働きをしている部分があることは、よく知られていますよね。
その前頭葉をきたえる方法のひとつが、<指先を動かす>こと。
さらに、<左右の指の動きがちがうものであれば、なお良し>ですって。
これって、まさしくピアノ演奏そのものではないですか。
音楽を楽しみながら、心もアタマもますます健康にイキイキと!
なんて素晴らしい!(^^♪
導入期のピアノレッスン⑩
先回の続きです。
「音楽はたのしい!」と思えたら、しめたもの。
どんどん自分で練習ができるようになります。(^^)
「暇さえあれば、ピアノの前に座ってるんですよ」と、
苦笑しているお母さんがいらっしゃいました。
かといえば、「ちょっとスランプみたいで…」と、
急に 練習がお留守になることも。(^^;)
いずれにせよ、子どもの様子に 大人があまり振り回されないことが大切。
「どんなときもある!」のです。(^O^)
大人だってそうですものね。
長い目で見る。
大らかに見る。
ただし、いつも関心を持っていてやる。
そして、必要な時に、必要なサポートをしてやる。
それが大切だと思います。
絶対音感について⑩
「絶対音感」と「相対音感」の関係については、
すでにこのシリーズでお話しました。
この二つはペアで考えられるべきなのです。
当然のことながら、絶対音感さえあれば
それで万事よしというのではありません。
絶対音感がついて、一音一音が何の音かが
わかったとしても、それだけでは「音楽耳」には
ならないからです。
音と音のあいだの距離やその関係性。
調性の中での和音の機能と役割。
それらを感じ取れるようにならないと、転調の面白さもわかりません。
極端な言い方をすると、すべてが ただの音の羅列にしか聞こえないのです。
相対音感を育てるということは、音楽的なセンスを磨くことであり、
音楽を音楽として、より深く享受できるようにすることなのです。(^O^)
導入期のピアノレッスン⑨
数え上げたらたくさんありますが、
とにもかくにも、まず私自身が大切にしていることは、
「焦らないこと」。
ことばを変えれば、
「急がないこと」です。
冷静に子どものありのままを観察し、
どういう道のりをたどって、一緒に音楽の旅を始めるかを考える。
その方法は、決してひとつではありません。
ワンパターンの押しつけ。
それが一番よくないと思っています。
「音楽ってたのしい!」
そう思うことが、すべての出発点になるからです。
絶対音感について⑨
先回の話の続きです。
先回は、絶対音感に対しての、両極端な
二つの見解について書きました。
ひとつは絶対音感に対しての過大評価、
もうひとつは過小評価でした。
ここで結論を先に述べますね。
絶対音感は、あるととても便利なものですが、
それさえあれば音楽的な活動が万能になるものではありません。
また逆に、本来の絶対音感は、いろんな音に敏感になり過ぎて
日常生活に支障をきたすというものでもありません。
どちらの課題も、「相対音感」をしっかり身につけることによって
すっきりと解決することができます。
実は、相対音感は絶対音感と同じくらい大切なものなのです。
まだまだ続きます。
次回は、いよいよその「相対音感」にスポットを当てることにします!(^^)