Art
音楽in絵画㉚
ラウル・デュフィ(1877-1953)
≪サックス≫
(久しぶりのデュフィです。今にも陽気な音楽が聞こえてきそうな絵!
簡単な線で サッサと描かれているにもかかわらず、一人一人が
演奏に集中しているようすが 生き生きと伝わってくるのが見事。
いつまでもじっと見つめていたい衝動にかられます)
音楽in絵画㉘
ヴィルヘルム・ハンマースホイ(1864-1916)
≪ピアノを弾く妻イーダのいる室内≫
国立西洋美術館、上野
(ここは画家の自宅。広く暗い室内はガランとしています。後ろ向きに
ピアノを弾いている姿を見て思い出したのは、フェルメールのこの絵。
構図は確かに似ている。左側に光を感じるところも同じ。だけど 見る
者に与える印象はずいぶんと違います。近寄りがたい雰囲気に満ちて
いるし、強烈な孤独感を感じてしまうのは私だけでしょうか…)
音楽in絵画㉗
ジェイムズ・マクニール・ホイッスラー(1834-1903)
≪ピアノに向かって≫
タフト美術館、シンシナティ
(ホイッスラーはアメリカ出身ですが、パリに出て美術を学びました。
この絵は、お姉さんのデボラとその娘を描いた一枚。黒いグランドピアノと
黒い母親の服装の中に浮かび上がる少女の真っ白なドレス。まるで発表会の
衣装のように ふんわりとしたレースのスカートがとっても優雅ですね)
本物のデュフィ
「デュフィ展」に行ってきました。
この美術展のチラシには、
<絵筆が奏でる色彩のメロディー>
というキャッチ・コピーが。
そう、何度かこのブログでも紹介して
きましたが、デュフィは音楽と深いかかわりをもった画家なんです。
ちなみに、写真の絵は「クロード・ドビュッシーへのオマージュ」というタイトル。
楽団の演奏風景を描いたものも多く、見ているだけで音楽が流れてくるのを
感じ取れるような、魅力的な作品がいっぱい。
鮮やかな色彩のうえに、まるで踊るように重ねられた曲線の美しいこと!
ムダな線はひとつもありません。
(これって、完璧な音楽と似てる!やっぱり…)
いつも画集や絵はがきでしか見ることができなかったのに、
今回は 20年ぶりに正真正銘のホンモノに触れることができ、
本当にシアワセな時間を過ごすことができました。(*^_^*)
≪五重奏≫
≪オーケストラ≫
音楽in絵画㉔
エドガー・ドガ(1834-1917)
≪青いドレスを着た踊り子≫
プーシキン美術館、モスクワ
(バレリーナの絵で有名なドガ。56歳のこの頃は視力が
落ちていたために、時間をかけずにさっと描けるパステルを
使っています。油彩にはない軽やかさが、かえってリズム感を
生んでいるような気がして、私は好きです)
音楽in絵画㉓
アメデオ・モディリアーニ(1884-1920)
≪チェロ弾き≫
個人蔵
(正面から見た肖像画で有名なモディリアーニ。
面長の顔と、黒目が無かったりするのが特徴です。
でも、この絵はめずらしく横向き。チェロの響きに
耳を傾け、自分が奏でる音楽に集中する友人の姿を
よくとらえていますよね。色使いがセザンヌに似てる)
音楽in絵画㉒
ラウル・デュフィ(1877-1953)
≪ヴァイオリンのある静物≫
(デュフィの絵は どれも色彩が美しく、見ているだけで
幸せな気持ちになれます。音楽が大好きだったので
楽器を描いた作品が多く、モーツァルトシリーズや
美術展で デュフィの絵ハガキをたくさん買いこみ、
小さな額にあれこれと入れ替えては楽しんでいます)