今日が誕生日の音楽家
ラヴェル
ラヴェルの誕生日です。
バレエ音楽『ボレロ』は ラヴェルの代表作ですが、
ものすごく個性的な曲!
ひとつのリズムがずっと 繰り返されるのです。
そのリズムとは、次のようなもの。(ウィキペディアより)
このリズムが、最初から最後まで同じテンポで延々と演奏されます。
小太鼓からスタート、メロディーはフルートにクラリネット、
ファゴット、オーボエ、トランペット、サックス…
たった二つのパターンのメロディーラインだけ。
小さい音で始まった音楽は だんだんに勢いを増し、エンディングでは 大音量に!
「世界一長いクレッシェンド」と呼ばれているのも うなづけます。
ラヴェル自身が、あんまり変わった曲なので 誰も演奏したがらないだろう と
思っていたらしい。意外に人気が出て、びっくりしたとか。 (^^;)
現代でも、さまざまなミュージシャンによって編曲されたり、
映画やドラマやアニメに使われたり、CMの音楽に起用されたり。
近年では、フィギュアスケートのBGMでもおなじみですね。
ちょっと長いですが、ぜひ聴いてみてください。
今日は、西本智実さんの指揮で。(^_-)-☆
ヘンデル
1685年生まれで バッハとは同い年です。
同じ時代に生まれ、同じ音楽の道にまっしぐら
だった二人ですが、生涯一度も対面することが
なかったとのこと。
ちょっと意外ですね。
バッハが先祖代々 音楽家の家に生まれたのに対し、
ヘンデルは父親から音楽の道を反対され、 一時期は法律の勉強に励みます。
バッハは2度の結婚で20人もの子持ち。
かたやヘンデルは生涯独身を通しました。
あまり似ていない二人ですが、最後にひとつ共通点がありました。
目を悪くした二人は、晩年に同じ眼科医から目の手術を受けます。
そして、二人とも手術は失敗に終わってしまうのです。
(なんという罪な眼科医か …)
ヘンデルといえば、オラトリオ『メサイア』の44曲目、
ハレルヤコーラスが有名ですね。
キリストを讃え、神を賛美する壮大な一曲。
ヘンデル自身が、寝食を忘れ 感動に打ち震えながら作曲したと言われています。
クララ・ハスキル
今日は、天才ピアニスト・クララの誕生日です。
15歳のときに、パリ音楽院を首席で卒業するほど
ピアノの才能に恵まれた彼女でしたが、
自らの病気にもずっと悩まされ続けました。
脊柱側弯症。
脊椎が曲がったり、ねじれたりする病気です。
その後、脳腫瘍にも見舞われました。
からだが弱かったことに加え、第二次世界大戦中に
ナチス・ドイツから迫害を受け、スイスに逃亡します。
彼女はユダヤ人だったのです。
過酷な運命と闘い続けたクララ。
生涯を共にする伴侶もなく、寂しい人生だったかもしれません。
ブリュッセルでのコンサートの前日、 駅の階段で足を踏み外して
転落してしまい、翌日に亡くなります。65歳でした。
今日の一曲は、晩年の演奏パートナー、グリュミオーとのデュエット。
歴史に残る珠玉の名演をどうぞ!
プッチーニ
立て襟のコートに 山高帽、くわえタバコ。
プッチーニさん、
相当の洒落ものだったようで。
プッチーニといえば、 『トスカ』『マノン・レスコー 』
『ラ・ボエーム』 『 トゥーランドット』…
そして『蝶々夫人』。
とりわけ日本人には『蝶々夫人』は なじみ深いもの。
長崎が舞台だし、なんたって日本女性が 主人公なのですから。
小学生くらいのとき、初めてテレビで見ました。
「チョチョサン、チョチョサン…」
外国人歌手の不思議な発音と、一見キモノ風なんだけど、
妙に柄がエスニックでハデな衣装と濃~い化粧。
「これは日本人じゃないよなぁ~」と、子ども心に感じたのを覚えています。
大人になってから あらためて見ると、とても悲しい恋物語でした。
アメリカ海軍士官ピンカートンに捨てられた藩士令嬢・蝶々さん。
悲しみがアリアにのって、ビンビンと伝わってきます。
ピンカートン、 ほんまに許せんヤツや!(`Д´)ノ
ベートーヴェン
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは
ドイツのボンに生まれました。
まずはこの写真を見てください。
これは、彼の若かりし日の肖像画です。
しかめ面で、かきむしった後のような髪の、
音楽室のあの顔があまりにも浸透していてかわいそうになって…
それでこの写真に。
彼はたくさん恋をしました。
そして、結局どの恋も実りませんでした。
偉大な音楽家とはいえ、ひとりの人間。
いろいろあります。
(あの有名な<エリーゼ>とのいきさつは、以前に紹介したものが
ありますので、こちらをどうぞ)
悩んだり苦しんだり、紆余曲折あって。そしてあんなにたくさんの名曲が生まれて。
すごく幸せだったら、それもなかったんだろうなぁ。
皮肉なことですが、これも<運命>かもしれません。
パガニーニ
パガニーニの映画がさきごろ上映されました。
ストラディヴァリウス(5億円という噂)を
ひっさげて熱演していますが、
映画のキャッチコピーは
<音楽史上、最も不道徳な男が奏でる、
最も美しい旋律>というもの。( ̄▽ ̄)
パガニーニってそんなに危ない人だったの?!
って思いますよねぇ…
「あんな特殊な演奏ができるのは、とても人間技ではない。
悪魔に魂を売った代価として手に入れたのではないか」
そんな噂もまことしやかに広がるほど、パガニーニの
ヴァイオリン演奏技術はものすごいものだったようです。
あのリストも彼に影響を受け、『ラ・カンパネラ』を
ピアノ曲にアレンジしているのは有名な話ですよね。
それにしても、<悪魔的に上手い>と言われて嬉しかったのかどうか。
58歳で亡くなるまで数々の病気を患い、まちがった療法のために
水銀中毒にもなってしまったり、不幸続きも…。
今日はパガニーニの誕生日。
ヤッシャ・ハイフェッツの貴重な映像でどうぞ!\(^o^)/
ヨハン・シュトラウス2世
特別な<ジャンル>があります。
毎年元日に、全世界にライブ中継される
ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで
すっかりおなじみですよね。
色とりどりのドレスを着た女性たちがクルクルと
舞い踊る姿は華やかで見るからに縁起が良く(笑)、
よーし、今年もがんばろうっていう気持ちにさせてくれます。(^^♪
なぜ<ヨハン・シュトラウス2世>と言うかは、
この人のお父さんがまったく同じ名前だったから。
お父さんは第一人者なので、「ワルツの父」。
息子は跡を継いで「ワルツ王」ですって。(^^)
1825年の今日、10月25日が誕生日です。
リスト
1811年の今日、10月22日。
彼のピアノ演奏を聴いて、失神する
女性ファンが続出したのは有名な話。
自分自身も、演奏に熱狂したあまり
失神して譜めくりする人に倒れこんだ
こともあったとか。
オックスのアイちゃんも真っ青。
(古ぅ~(^^;) )
確かにイケメン。
しかも、バリバリ超絶技巧、ピアノうま過ぎ。
熱狂的なファンにとりかこまれ、遊びまわるリスト。
アーティストとしても、一人で最初から最後まで演奏する
<リサイタル>形式をはじめて行ないました。
ピアニストとして大成功したリストは、
当時こう言われたそうです。
「リストの前にリストなし。リストの後にリストなし」
けれど、リストは54歳の時に僧侶に転身してしまいます。
キリスト教に帰依し、信仰をテーマにした作品が増えました。
どういう心境の変化だったのか、とても興味深いですね。
9歳のころから すでにコンサート活動をしていたリストに ちなんで、
牛田智大くんの初々しい演奏でどうぞ。(^^♪
サン=サーンス
サン=サーンスの生まれた日です。
彼の代表作とも言える『動物の謝肉祭 』は、
実は遊び感覚満載の組曲!(^^)
謝肉祭(キリスト教のお祭り)のイベントで披露
されたのですが、友人たちを笑わせようとして
いろんな曲のパロディが入っていたり、
わざとヘタにピアノを弾くところがあったり。
最初から<ウケねらい>だったようで、ちゃんとした作品として
世に出す気はさらさら無かったようです。
でも、14曲ある中で唯一、『白鳥』だけは真面目に書いたらしく
きちんと楽譜が出版されて正式な演奏会も許したとのこと。
きっと彼の自信作だったのでしょうね。
チェロの音色が美しい!
どこまでもおだやかで、スーッと心にしみこんできます。(=_=)
今日は、ヨーヨー・マの演奏で。