「そんな話があったやなんて、
ちーともシラーなんだわー!」
「そんなこと言うたら、シラーっとするやんかー!」
(大阪人のノリって、いっつもこんな感じなんです。はい。(^^;))
私が今、あらためてシラーに注目したい理由。
それは、彼の主張です。
<たんに道徳的義務を命令しても、人間は容易にはそれに服従しえない。
美学的な共鳴や感動を介してこそ初めて、人間は、おのずと、「感性的」動物性の
次元から、「道徳的」精神性の次元へと高められ、自己形成し、教育されうる…>
(渡邊二郎著『美と詩の哲学』より)
難しい表現ですが、要するに、こういう意味ではないかと思うのです。
<人類みな兄弟て 言うたかて、そんなうまいこといくかいな。
「ねばならない」は しんどいって。無理、無理。
しゃあけどな、たとえば、演奏するほうも聴くほうも、音楽の感動があれば
心がひとつになる。そんなミラクルが起こるってこと、いっぱいあるやん。
それや! 感動が人を変えるんや。頭で考えるんやない。
感動して、その感動の中で、人間の精神性も自ずとモリモリ高まっていくんや。
それが『美学的な人間形成』っちゅうこっちゃ。
世の中を変えるには、それしかないで。>
シラーの主張は、現代の私たちにも、とても重要な方向を
指し示してくれていると感じます。
大みそか…
そんなことを思いつつ、明日からの新しい一年に
希望をたくしていきたい私です…
みなさま、今年一年、本当にありがとうございました。
どなた様も、どうぞよいお年をお迎えください。
心よりお祈りしております。(^O^)/