国立劇場の12月歌舞伎公演に
行ってきました。
今回は、<知られざる忠臣蔵>と銘打って、
ふだんの歌舞伎の舞台では あまり上演される
ことのない、珍しい忠臣蔵の作品を集めて
ありました。
正午から午後五時前まで、堂々3本仕立ての長丁場…!
開演時間に遅れたので、あわててコンビニおにぎりと
おやつを調達し、客席にすべり込みました。
どれもこれも初めて見る演目でしたが、中でも印象的だったのは、
ラストの河竹黙阿弥の作品。
『仮名手本忠臣蔵』のストーリーを舞踊仕立てにアレンジし、
パロディーらしく面白おかしく、しかも味わい深く演出してありました。
二役の早替わりや、人形浄瑠璃の動きをまねた振り付けなど、見どころたっぷり。
もとの芝居を知っているファンには、実に楽しめる内容だったのではないでしょうか。
今年は、河竹黙阿弥の没後120年記念。
江戸時代の作家とは思えないほどの、現代感覚に溢れた戯曲に毎回驚かされます。
というか、笑いどころであれ、泣きどころであれ、
江戸も現代もそんなに変わっていないのかもしれないな。
そんな風に思いました。(^^)