協奏曲と同じく、モーツァルトの交響曲には、
短調(悲しい感じ)は二曲しかありません。
しかも、どちらもト短調(ソの音から始まる音階で
作られている)の作品です。
今日は、そのうちのひとつ。
もう一方と比べて、「小ト短調交響曲」と
称されるものを紹介します。
これを作曲した当時、モーツァルトは弱冠17歳でした。(゜o゜)
すでにザルツブルクの宮廷音楽家として活躍していた頃。
当時の交響曲は、演奏会のオープニングを飾る「序曲」的な役割だった
ので、にぎやかな長調(楽しい感じ)で作られることが多かったのです。
それに比べて、この曲の嵐のような激しさ、悲劇的な雰囲気はどうでしょう。
映画「アマデウス」の冒頭で、サリエリが自殺をはかるシーンに使われ、
それがあんまりピッタリだったので、思わずうなってしまいました。(^^;)
若き日のモーツァルトの激情を彷彿とさせるような一曲です。
交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB) 第一楽章