江口寿子先生の著書に 生理学者バッチェムの研究
についての記述があります。
<バッチェムの報告では、アメリカのイリノイ大学
音楽部学生146人中一人、シカゴ市アメリカ音楽院
60人中6人、シカゴ交響楽団200人中8人、
イリノイ州調律協会55人中一人が「絶対音感」をもっており、
「絶対音感」をもっていた人の割合は平均5%でした。
これがプロではないふつうの人の場合になると、(中略)
0,0005%しかいませんでした。
つまり、何もしないで放っておくと、20万人に一人しか、「絶対音感」を
もつことができません。
また、音楽を専門に学んだり、職業にするほど音楽的な訓練をたくさん
うけた人でさえ、20人に一人しか、「絶対音感」をもつことが
できないというわけです。>
(江口寿子著『音はロケットみたいにとんでくる』より)
「絶対音感」は、生まれつきの特別な才能なのでしょうか?
一般の私たちには無縁のものなのでしょうか?
そう、答えは「NO!」なのです。