「絶対音感」と「相対音感」の関係については、
すでにこのシリーズでお話しました。
この二つはペアで考えられるべきなのです。
当然のことながら、絶対音感さえあれば
それで万事よしというのではありません。
絶対音感がついて、一音一音が何の音かが
わかったとしても、それだけでは「音楽耳」には
ならないからです。
音と音のあいだの距離やその関係性。
調性の中での和音の機能と役割。
それらを感じ取れるようにならないと、転調の面白さもわかりません。
極端な言い方をすると、すべてが ただの音の羅列にしか聞こえないのです。
相対音感を育てるということは、音楽的なセンスを磨くことであり、
音楽を音楽として、より深く享受できるようにすることなのです。(^O^)