「先生、家でちっとも練習しないんですよ。
Mちゃんのお母さまは、
よくそうやってこぼしておられました。
今から2年くらい前のことです。
そう、今では
「練習まったくしないMちゃん」は
いなくなり、
変わって、
「練習大好きMちゃん」が
毎日ピアノの前に座っています。
なぜ、彼女はそんなに変わったのでしょうか?
誰かが(私やご家族が)厳しく叱ったせい?
・・・否。
そんなに練習しないなら、ピアノを捨ててしまうよ!と言われたから?
・・・否。
練習しないのなら、もうピアノをやめなさい!と言われたから?
・・・それも、否。
彼女が練習を喜んでするようになったのは、
やっとピアノを弾く楽しさがわかってきたからなのです。
楽しいこと、おもしろいことは、誰もがすすんでやります。
はたが止めても、止まるものではありません。
逆に、誰かに強制されてやることの辛さったら、ありません。
地獄です。
楽しくなるまで、少しの時間が必要な人もいます。
何もかも、スピードが要求される世の中ですが、
人間は、マシンではありません。
誰かにコントロールされるものでもありません。
自らすすんで練習したい、と思えるまで、
「たまには練習しいや~」と言いながらも(笑)
長い目で見守りたいと思います。
これからも。