ドビュッシーの生まれた日。
ドビュッシーの音楽は印象派と呼ばれ、
色彩感覚いっぱいでキラキラした
魅力にあふれています。
長調なのか短調なのか、もはや見分けがつかない。
どこまでも自由に流れていく調べ…わたしは好きです。
ドビュッシー研究家としても有名なピアニスト、
青柳いづみこさんのことばによれば…
<明るいのにほの暗く、もやもやしているのに透明で、
柔らかいのに鋭く、優しいのに意地悪で、しずかなのに激しく、
冷たいのに熱く、漂っているようなのに深い>
貧しい環境から才能を見いだされ、周囲の期待を受けながらも
けっこう挫折も味わっているドビュッシー。
心の中には、複雑な思いや葛藤がうず巻いていたのかもしれません。
彼いわく、「音楽はことばで表現できなくなったところから始まる」。
口では言えないことを、音楽に託したのでしょうか。