みんな、有名なピアノの教則本です。
ふだんのレッスンでは、
「今日はブルクミュラーから弾こ」とか、
「チェルニーのあそこ、よく練習できた?」
などと、なにげなく口にしています。
だけど、よく考えればこれはみんな人の苗字。
ブルクミュラーという人が作った教則本であり、
チェルニーという人が作った教則本という意味なのです。
もし日本の苗字にあてはめたら、
「はい、松本の36番ひらいて」…と、いう感じでしょうか。(^^;)
バイエル(1806年の今日、7月25日誕生!)は、日本ではおそらく一番有名でしょう。
ところが、この人の伝記的なものは 現在ほとんど残されていません。
どんな人だったか、どんな生活をしていたか、全くわかっていないのです。
ピアノという楽器がだんだん改良されて一般に普及するようになり、
当時 先生と生徒もドッと増えたんでしょうね。
いちからピアノを指導するときに、優れたテキストが必要になりました。
バイエルさんは、一生懸命にこのテキストを作ったのだと思います。
今日では、タイトルもなく ときに単調に感じられる曲調が、
ともすれば敬遠されがちなバイエル教則本ですが、大人の方が
はじめてピアノを始める場合などは、とても使いやすく
練習しやすいテキストだと思います。
偉大な芸術作品を生むのも才能。
良い教則本を作るのも、また才能。
私たちには、どちらもありがたいことですよね!(^^)