ヨハン・セバスチャン・バッハ。
バッハ一族に生まれたら
音楽家になるのは当たり前というほど、
楽師を輩出した家系だったということです。
日本でもたいへん人気のある作曲家ですが、
これほど愛されるようになったのは、意外にも
死後80年ほど経ってからのこと。
きっかけは、メンデルスゾーンやシューマンによる
バッハ作品の掘り起しでした。
幼くして両親を亡くし、最初の妻に先立たれて
男手ひとつで4人の子どもを育てたり、教会や学校など
組織の中のややこしい争いごとに巻き込まれたり、
いろいろと苦労の絶えない生涯だったバッハ。
晩年には、失明までしてしまいます。
(これは、少年時代に月明かりやろうそくの火など、
薄暗い灯りの中で写譜したことが一つの原因だったそう)
それでも、生一本、真面目一徹に生きたバッハ。
最初の妻も再婚した二度目の妻も、どちらも彼を
尊敬し、愛し、内助の功で支え続けたという話が
本当に救いに感じられます。(;_:)