いちご大福を食べながら、CDを聴いたり
おしゃべりを楽しんだり。
そろそろおいとまを、と階下におりたら
お母様がニッコリと出てこられて
玄関わきの小部屋に招き入れて下さいました。
そこには、アップライトピアノと二台のエレクトーンが。
お教室をしておられるのは以前から知っていましたが、
もうすぐ50年経つとのこと。
今は 教える仕事は姪御さんにバトンタッチされたそうですが、
体を悪くして入院生活をしたり、いろいろ大変な日々なのに
「毎日これ弾いているんですよ」と、一冊のソナチネの本を見せて下さいました。
「え、毎日弾いてらっしゃるんですか?」
「だってボケ防止に一番ですものね」と、 笑いながら指をピラピラと動かすお母さん。
お歳をきくと、もうすぐ89歳だそう。
なんて素敵で刺激的なお言葉なんでしょう!
ボロボロになった、その古いソナチネの本が 輝いて見えた午後でした。