見ていましたか?
私は、ちょうど男子の公式練習が今から始まる
といったところから見始めました。
たくさんの選手が一度にリンクに飛び出してきて
さいごの調整をはじめました。
昨日は、ふと「ここで選手どうしがぶつかったら、
エライことになるなぁ」と思ったのです。(虫が知らせたとしか思えません)
ほんの少しうつむいて、つぎに顔をあげたときには
羽生君と中国選手がすでにリンク上に倒れていました。
ふらふらの姿といい、あごの流血といい、羽生選手はもう出られないと
みんな思ったのではないでしょうか。
でも結果として彼は出場し、みごと2位の成績をおさめました。
無理せずに棄権すべきだったのではないか。
そういう声も多かったと聞きます。
確かに、その意見もまた真なり、です。
私も、単純に「根性至上主義」的に彼を褒めたたえるつもりはありません。
ただ、彼はどうするかを自分で決めた。
自分のけがの状況、ちゃんと滑れるかどうか、何度も事前にチェック
していた姿はとても冷静だったように思えます。
「よし、いける!」
彼の中ではそれが明白になった。
そしてそれプラス、「滑りたい」という情熱がはるかに上回っていた。
それだけだったのでしょう。
たいした19歳です。
おそれいりました。